看護師には准看護師と正看護師があります。正看護師というのは、3年制の正看護師養成専門学校に行く、もしくは4年制の大学に行って、看護師の国家試験を受けて合格することで免許を取得できます。反対に准看護師の資格は、国家資格ではなく、都道府県の認定した資格です。
どちらの資格でも病院ではみな同じように働いています。患者からみてもどの看護師が正看護師か准看護師か区別をつけることはできないでしょう。そんな看護師として働くなら准看護師でも正看護師でもいいのではないかという人も少なくありませんが、実は正看護師には大きなメリットがあるのです。
その中の一つにあるのが、給与でのメリットです。求人を見てみると一目瞭然ですが、ほとんどの求人では、正看護師の給与と准看護師の給与の二つが記載されています。その給与の差は5000～10000円にも及ぶのです。これは大きな差ではないでしょうか。病院で同じような仕事をしながら、資格によりこれだけの給与の差が出てしまうので、正看護師の資格を取るメリットは大きいと言えます。
また看護師としてスキルアップをしたいと思った時にも、正看護師の資格があることがベースとなることがあります。もしも勉強して認定看護師や専門看護師になりたいなと思った時にも、正看護師でなくてはその受験資格を得ることはできません。また正看護師で30年40年と経験を積めば、おのずと主任や師長といった管理職になることも少なくありませんが、准看護師の場合は、師長になることが出来ないと言われています。